もちもち日記

TEAM NACSと関ジャニ∞とKiS-My-Ft2

『アイ アム ア ヒーロー』

あらすじ

冴えないごく普通のおっさん鈴木英雄35歳。漫画家のアシスタントとして日々の生活を送りながら漫画家としての成功を夢見て奮闘するが、いつまでも結果を出さず待たされている恋人のてっこ(黒川徹子)は怒りが爆発。そんなある日、徹夜明けで仕事を終えた英雄が自宅のアパートに帰るとZQNと化して変わり果てた彼女の姿が…。一瞬にして英雄の平凡な日常は、世界は、崩壊してしまった。
英雄は、崩壊してしまった世界で生き残ることは出来るのか。




アイアムアヒーロー』見てきました。



この映画を見ての率直な感想は…

「R-15の意味知ってんのかこの野郎!!!!!!!」

です。



見ていて思わず笑っちゃいましたねぇ…(笑)
いやー、これはもうR18Gでも良いでしょうよ…。むしろそうした方がもっとエグく出来そうだし。
原作未読なものでして、原作がどの程度グロテスクなのかは存じませんが映画でこれ程なのですから原作はもっと凄まじいのでしょうね。今度漫喫で一気読みしてきたいと思います。

映画公開初日は土曜日だったせいか映画館は超満員だったようでいいスタートを切れたみたいですね。スタートダッシュは大事です。
TwitterのTLにも見に行ってきたという方がチラホラいらっしゃってその感想を読んでみるとどれも「一人で見に行くんじゃなかった」や「暗闇が怖い」や「夢に出てきそう…」などばかり。中には「主演が大泉洋だし、CMが割と普通だったから見に行ったのに騙された!」なんて言う方もいらっしゃってTLを眺めるのが大変面白かったです。
「そんだけ騒がれているのだったらすぐに行かねば!」と予定していた日より数日早い本日(4/25)行ってまいりました。月曜日の昼の回だったので思っていた以上に客席はガラガラだったので一番後ろの列のど真ん中の席にジャーマンポテトとジンジャエールを片手に陣取っていました。映画を見ながらゆっくり食べようと思ったのですがジャーマンポテトが美味しかったので予告の時点で全て食べ切ってしまい映画本編中はずっとジンジャエールを啜っておりました。
今となってはそれで正解だったのかもしれないと思います。だってあの映画は食い物食いながら見るもんじゃないです。私はグロテスクなものは割と大丈夫なので全然平気でしたが、たぶん普通の方なら気分を悪くされていたかもしれないですね。神経が図太くて良かったとこの時ばかりは思いましたね。

また前置きが長くなってしまいました…(笑)
今回もOOPARTSの時と同様にいくつかのキーワードに分けて感想を書いていきますのでよろしくお願いします。


①邦画の皮を被った洋画
大泉洋と鈴木英雄
③美しき女性たち
④視覚から嗅覚への刺激


この4つのキーワードを元に感想を書きていきます。



キーワード①『邦画の皮を被った洋画』

見ている間、ずっと感じていたのがこのキーワードでした。
日本の映画で、しかもジャンルがパニックホラー系でここまでのクオリティの物が撮れるだなんて思ってもいませんでした。既に海外の映画祭で高い評価を得ていて世界三大ファンタスティック映画祭を制覇しているだなんて…。最初聞いた時驚きましたね。
もう一度言います。日本の映画でこれほどのクオリティのものが出来るなんて!!!!(大声)
映像の撮り方とか、ゾンビの登場の仕方とかが日本のそれっぽさがなくてまるでアメリカの映画のよう。
ストーリーの流れとか、映像とか、全体的になんだか『ワールド・ウォーZ』っぽさを感じたのは私だけじゃないはず。
日本の映画でしかもこの手の映画で世界に通用するレベルのものを作り上げた監督及びスタッフ、出演者陣に拍手喝采です。



キーワード②『大泉洋と鈴木英雄』

今回大泉洋が演じた鈴木英雄という人物はどこにでもいる普通のおっさん。しかもかなりだらしない駄目人間。いつまでも夢だなんだと現実から目を背けて逃げてばかりだった男の、彼の世界が、一瞬で変わってしまう姿の演じ方がもうたまらなく素晴らしかった。
ほんの前日までは普通の平凡な日常を送っていたのに、一瞬で変わってしまった世界についていけなくて狼狽える姿の自然さ。頭で理解することもできずに言葉を詰まらせ口をパクパクと動かす姿はまさに“普通の人”なんです。当たり前だよね、そうなるよねという姿は誰しもが共感出来ると思います。
流石騙され慣れている大泉先生、狼狽える演技が上手い!というのは置いといて。
大泉さんってやっぱり映像の演技もお上手ですよね。元々演劇畑出身なのに演技が大きくない。場数が違いますねぇ。アカデミー賞取っているだけあります。

特に私が映画のなかでお気に入りのシーンは、英雄が初めて発砲する場面です。ZQNから仲間を守ろうと銃を構えた姿は彼の名前の通り“英雄(ヒーロー)”そのもの。
どこにでもいそうな普通のおっさんが“英雄(ヒーロー)”へと変わった瞬間のギラリと鈍く光るあの目に鳥肌が立ちました。まるで自分に銃口を向けられているような錯覚さえしてしまう程の気迫が画面から伝わってきました。あんな目をした大泉さん初めて見たので心臓がバクバクしましたね…。とてもかっこよかったです…!!!



キーワード③『美しき女性たち』

この映画の魅力の一つは美しく強い女性たちでしょう。
長澤まさみがZQNの頭かち割るシーンと有村架純がZQNを倒すシーンなんてもう、2次元かよ!と叫びたくなるくらい絵になっていてたまらなかったです。
戦力になる強い女性キャラが大好きなので今回この2人は私にはドンピシャでした。
欲を言えばもっと有村架純を暴れさせて欲しかった!
ZQNの群れを彼女一人で肉塊へと変えていき、それを止めることが出来ずに地獄絵図のような空間を声も出せずに怯えながら見ている大泉洋なんて最高じゃないですか!?!?!?!?
続きがありそうな終わり方だったからもしも次回あればお願いします…!!!


キーワード④『視覚からの刺激』

ラストの方は襲ってくるZQNを撃ってはまた撃っての繰り返し。画面の隅から隅までギュウギュウに重なって落ちている肉塊たちの中心で銃を構える英雄。
弾が放たれる度に赤黒く濁った血液はまるで噴水のように流れ出し文字通り当たりは“血の海”です。
血が吹き出る度に鉄臭い匂いが鼻の奥を刺すような、口の中に鉄の味が広がるような、そんな気すらしてしまいました。それ程までに視覚からの情報量が凄い。
目を覆いたくなるような惨劇なのに私の頭には“決して目を逸らすな”と響いてきて、目を逸らすことが出来ませんでした。あの映像の力強さ…思い出すだけで心拍数が上がります。
あれは映画館で見なきゃ損ですね。映画館の大画面だからこそ感じられる力強さ。クラクラするくらいが見終わった後とても心地よいです。
この映画で心地よいもクソもありませんけど…(笑)






駆け足で書きたいところだけババーッと感想書いてしまいましたが全体的にこの映画はとっっっっっても面白かったです。
グロテスクな映像に耐性がある方はぜひ見て頂きたいですね。
そして、俳優大泉洋の新たな1面が見られるこの映画は素晴らしい!!
この映画でまた次のアカデミー賞ブルーリボン賞を取るんじゃないかなぁ…?なんて思ってしまったり。

あともう2、3回は見ると思いますのでそしたらまた思い付いたら書くかもしれません。
はーーーー…映画最高です……